経営の戯言

経営に関する戯言をつらつらと

2017-01-01から1年間の記事一覧

「努力します」「頑張ります」を信用してはいけない

人間は怠惰な生き物だ。元来人間は努力できないし、頑張れない。 世の中にはなにかあることにつけて、「努力します」「頑張ります」という人がいるが、基本的にこれらの言葉を信用してはいけない。 では、どういう人間を信用すべきなのか? それは習慣化する…

「なんとなく」、こそが最強の感情である

喜怒哀楽、感情にはさまざまなバリエーションがある。感情があるから人間は面白い。 私の専門はマーケティングだ。10数年マーケティングに関わっていると、どんなことがあっても覆せない、強いブランドや商品がある。その強いブランドや商品は一体どのような…

人事は保健室であれ

人事は組織にとって最も重要なセクションであるにも関わらず、事業の業績が右肩上がりの場合は最も軽視されやすいセクションでもある。今も昔も、組織を測るのは人でしか無い。 かくいう私も長い期間、人事という専門職をおかずに役員が人事を兼務するという…

元一流プレイヤーの社長が運営する企業が中規模で頭打ちになる3つの要因

中規模とは10名~30名以下の規模を指してます。30名の壁、は確かに存在してます。その壁を打開するかしないかは500%創業社長にかかっていると言っても過言ではありません。 複数の企業を見ながら私が出した「元一流プレイヤーの社長が運営する企業が中規模で…

自由(裁量)とルール

人は元来自由を欲しがる。それはいつの時代でも同じだろう。こと、SNSが普及し、さまざまな情報が嘘偽り無く取得できてしまう昨今では尚更である。隣の芝生はいつまでたっても青いものだ。 そんな中で、「従業員に自由を与えたほうがいいのか?」という相談…

外注は裏切らない

数年ぶりに税務調査が来たんだが、予定を大幅に短縮して3日の予定がほぼ1日で終えて帰っていった。なんせ我が社はホワイトなもんで、叩いたところでホコリも出なければ手土産もあげられないのだ。 いろいろと調べ終わって何も出ないのをわかったのか、小一時…

その仕事を好きになる努力はしたのか?

仕事を好きになれないという人がいる。勿論、生活のために割り切って働いている人もいるだろうから、それ自体を否定するつもりはない。ただ、一言言いたい。 「その仕事を好きになる努力はしたのか?」 生活の為、ローンの為、家族の為、いろんな働く理由が…

強い経営者、すごい経営者の見極め方

強い経営者、すごい経営者とはどういった人なのか?その問いに私自身、明確な答えを持てないでいた。しかし、ここ数ヶ月でおおよそのあたりが付いてきたので書き留めて置こうと思う。 まず、”強い・すごい”の定義だが、これは決して企業の規模でも売上でも従…

売上よりも利益率・利益の絶対値を常に意識している経営者がいる企業は強い

全ての企業がそうだとは言わないんですけれども、ここ数ヶ月、非常に多くの経営者にお会いする機会がある。その中で、強い企業とそうでない企業を見極める一つの手段を見つけた。 それは、売上だけを伸ばそうとする経営者がいる企業は相対的な競争力を失って…

大事なことはフォーカスすること

組織運営をしていると末端だろうが中堅だろうが内野に限らず、外野からも突然ボールが飛んで来ることがある。その最もたるものが「新規事業」であろう。新規事業が出ない組織は悪!みたいな風潮すらある。でも、果たして本当にそうだろうか? 一見、もっとも…

急成長を遂げる企業に大事な2つのこと

さまざまな企業から相談を受ける中、急成長を遂げる企業とそうでない企業があり、中を見ているとこれらの企業には決定的な2つの違いがあることに気がついた。 急成長を遂げる企業には「収益」と「社会性」の2つが必要不可欠なのだ。 「収益」とはすなわち利…

これから衰退していく企業の見分け方

転職する人や買収を検討している人の一助になればと思って書く。 社内のノウハウをベースにした教育事業に乗り出したらその企業は衰退の一途を辿っていくだろう。そのノウハウに伴った人材派遣も同じだ。投資とは最大のリターンを得るために行うものである。…

「人が欲しい」という会社で離職者の多い企業は、先ずは社員満足度をあげるべき

企業には"当たり前のようだが当たり前に出来ていないこと"が多くある。その代表的な一つが社員を引き止めることだろう。そんな企業に限って「人が欲しい」、「人が足りない」という。まずは社員満足度をあげるべきではないか? 勘違いしてほしくないのは、働…

問題から目を背ける癖の付いている経営者がいる企業は伸びない

プロダクトだけを磨き続ければよかった創業期とはわけが違ってくるのが拡大期だ。プロダクトの問題のみならず、金の問題、人の問題…経営者は数多くの問題に直面する。 その際にどうしても目を覆いたく成る嫌な問題に出くわすことなんて日常茶飯事だろう。だ…

スタートアップや中小企業が妥協しちゃいけない3つのもの

不振にあえぐ企業はいずれの企業も共通して何かしらを知らず知らずのうちに妥協しているのではないか?自社以外のさまざまな企業の内情を深く知り、関わり合う中で、共通で妥協してはいけないものがあるなと気づく。それは以下の3つだ。 人材 PCのスペック …

何故、東北地方から次世代を担う経営者が出てこないのか?に対する解

かつて、私は年間で50を超える日程を日本全国各地で過ごした。いわゆる出張組からすれば大した出張数でも無いだろうが、月に4回近くの出張となれば私にとっては結構な大事であり、楽しい日々だった。出張では多くの経営者や起業家とお会いすることが殆どであ…

デジタルの弊害

これだけデジタル化した社会は便利そのものだ。ただ、その恩恵には大きな弊害があるのではないかと思う。単刀直入に言えば、体験の軽視、及び不足によるものだ。 人がもっとも経験を積めるのはリアルな体験だ。リアルな体験により、感覚は研ぎ澄まされ、感情…

スタートアップ、中小企業、ベンチャー企業、創業期のあるある7選

スタートアップ、中小企業、ベンチャー企業、小規模の創業期にはさまざまな問題が勃発する。これはもう必然であり、その殆どは同じ問題を抱える。だからこそ、解決策も明確にあるので書き出しておく。 トイレ、男女兼用嫌悪問題 ワンルームに近い手狭なオフ…

経営者は"燃え尽きない"ことが重要ではないか

私は今の事業を愛しているし、未だ課題が山積みであり、やることを上げればキリがないと思っている。だからこそ、まだまだ燃え尽きていない。いや、正確に言えば何度か燃え尽きそうになったことはある。それは手に余る報酬を得たときと、「大体わかった」と…

組織は経営者の器以上のものにはならない

組織は経営者の器以上のものにはならないし、チームはリーダーの器以上にもならない。それ以上でもそれ以下でもない。だからトップには常に新しいものを見て、聞いて、感じて伸びてもらわなければ困るし、現場に要られても困るし、健康でいてもらわなければ…

サービス業においては、値切るとサービスレベルは必ず低下するという話

・値切る人がいる ・値切って得をしたと勘違いした人がいる そんな人達に物申したいのだ。世の中には値切って得をするものと、損をするものがあるということを知ってほしい。果物、野菜、雑貨、お土産品、この手の類は物質的な物である。また、購入検討時か…

セコい男だけはやめておけ

会社の女史、女性の友人から「いい人紹介して!」と言われる。彼女たちは知っているのだ。経営者の友達は経営者。これはある程度間違っていない。 ただし、性格がよく、収入も多い、イケてる男、そんなやつぁほぼ余ってはない。そこで、私は「将来に張る以外…

Facebookやブログに食べ物や贅沢品をアップする経営者は世の中の流れをわかってない

資本主義の崩壊… といってしまうと言いすぎかもしれないが、多分、そんなことはない未来が私たちの前には待ち構えている気がして仕方がないのだ。特に、先進国に生きる我々にとってはそれほど遠くない未来であろうと思う。 これが言い過ぎだとしても、ブログ…

「言わなくても解るよね?」の功罪

「言わなくても解るよね?」 これは魔法の言葉であり、経営者、意思決定者、人を教える人間が最も言ってはいけない言葉の一つだ。 人は"言わなければ解らない"当然だ。当人の生まれ変わりでもあるまいし、生まれた場所、教育、環境が同じ人など皆無に等しい…

領収証を切らない上司や社長が男前だって?

領収証を切らない上司が男前だって? ばかじゃないか。何もわかってない。切らないのではなくて、切れないのだ。もしくは自分の決済の枠を君相手では切ることができない、更に言えば勿体無いのだ。勿体無いから君相手では使わないのだ。 領収証を切らない社…

豊かさとは本当に選択肢の数、幅なのか?

ずっと信じていたものがある日突然崩れ落ちることがある。人間関係しかり、宗教しかり、資本主義しかりだ。私にもそれがここ数日で舞い降りたので書いておく。 豊かさとはなにか?その答えを私は持っていた。タイトルの通り、選択肢の数、幅だ。選択肢があれ…